お宅拝見

こだわり派も納得の「ゲートスタイルキッチン S-1」

レストランの厨房のようなステンレスキッチンに憧れていたというC様ご夫妻。EIDAIの「ゲートスタイルキッチン S-1」で、理想のキッチン空間を手に入れました。
こだわりの詰まったご自慢のキッチンを拝見するため新築のご自宅を訪ねました。

▲ ご夫婦のこだわりが感じられるシンプルでモダンなインテリア

▲ ワークトップは美しいヘアライン仕上げ。周囲に高さ10㎜の水返しがあり、水じまいにも配慮しています。オプションの調理プレートで、シンク上段の有効活用も

▲ 「使い勝手がよい」3段引き出し。包丁トレーは外して洗えます

▲ 勾配天井の明るいLDK。キッチンは壁付けとすることで空間全体に開放感を持たせています

海外のインテリアがお手本

C様ご夫妻は昨年11月、三浦郡の高台にある閑静な住宅地に、2階建ての注文住宅を建築されました。以前は、人気の観光地である鎌倉市の賃貸住宅にお住まいでしたが、マイホーム建築にあたっては、静かで落ち着いて暮らせるこの土地を選んだといいます。
アパレル会社にお勤めのご主人は、大学時代に建築を学ばれていたそうで、ファッションだけでなく、家具やインテリアにもこだわりをお持ちです。日当たり抜群の2Fに設けた約16帖のリビングダイニングはとてもモダンで、まるで海外の建築雑誌を見ているよう。
「私も妻も、海外のインテリアの雰囲気が好きなんです。よく海外のインテリアブログなどをチェックしていて、気に入った画像をヒントにしながら、居心地のよいリビング空間をつくりました」。

理想のオールステンレスキッチンを実現

リビングの延長として設計したキッチン空間にも、ご夫婦のこだわりがたくさん詰まっています。キッチン本体は、一般家庭では珍しいオールステンレス製のタイプを選ばれました。
「デザイン重視で、最初から業務用のようなステンレスキッチンを考えていました。でも、いざ自分たちで探しはじめると、家庭用で使えそうなものがなかなかなくて」。
そこで、建築を依頼したタツミプランニングに相談したところ、提案されたのが永大産業の「ゲートスタイルキッチン S-1」でした。
キッチンに必要な機能だけを絞り込み、シンプルなデザインを追及した「ゲートスタイルキッチン S-1」は、文字通りシンプルな「ゲートスタイル」デザインとなっており、フレーム、キャビネット、ワークトップにいたるまで、すべて丈夫なステンレス製。収納アイテムや食器洗い乾燥機などをオプションで用意しており、基本のシンプル構造にそれらのパーツをプラスすることで、キッチンを自分流にカスタマイズできるのが特長です。こだわり派のライフスタイルに寄り添う製品で、まさにC様ご夫婦が捜し求めていたキッチンだったといいます。

思い思いに活用できる足元のオープンスペース

「ゲートスタイルキッチン S-1」は、オープンキッチンに対応したプランもありますが、縦長の敷地に建つC様宅では、リビング空間に開放感を持たせるため、壁付けのI型タイプを採用されました。
キッチンの脇を見ると、食洗機ならぬドラム式洗濯機が!海外ではキッチンに洗濯機を組み込むケースは珍しくないようで、設計当初から計画していたのだとか。キッチンに合わせて用意したステンレス製のシンプルな形状がキッチンに違和感なく溶け込んでいます。すぐ隣にベランダがあり、動線的にも使い勝手が良さそうです。
オプションの収納アイテムとしては、3段引き出しを採用。一番上の引き出しには、包丁を4本収納できる包丁トレーと、こまごました調理道具の収納に便利な引き出しトレーが付いています。包丁トレーはチャイルドロック付きなので、将来お子さまができても安心。引き出しは、静かに閉まるファインモーション機能も標準装備しています。
あえてそのままにしているというガスコンロとシンク下のスペースは、これから使いやすい収納方法を考えていきたいとのことです。

壁面を有効利用して“見せる収納”に

C様邸のキッチンには、吊り戸棚やカップボードなどが一切ありません。基本的に、食器や調理器具はインテリアの一部として捉え、随所に“見せる収納”の工夫を施しています。
そのひとつが、キッチン正面の壁に取り付けた棚板。天井高を活かして3段分設けてあり、ご夫婦の生活に充分な収納量を確保しています。棚板の素材はご主人が調達したもので、棚受けのアイアンにいたっては、自ら図面を起こし、新潟県の溶接工場に製作を頼んだ別注品というこだわりぶり。
レンジフード下のステンレスバーも、ご主人が見つけて自ら取り付けまで行ったそうで、フライパンや計量カップなどのかさばるものはS字フックを使って吊り下げています。
逆に、あまり見せたくないものは、階段上のデッドスペースを活かした収納庫へ。冷蔵庫の隠し場所とパントリーを兼ねたこの空間も、ご主人のアイデアから生まれたもの。引き戸が黒板になっているところもポイントです。
ご夫婦そろってお料理好きだというC様。肝心なキッチンの使い心地はいかがでしょうか?
「スタイリッシュなデザインながら、機能面までよく考えられた製品だと思います。とくに引き出しは使い勝手がよく、付けて正解でした。ワークトップも広くていいですね。この手のキッチンは敬遠されがちですが、使ってみればなんの不便もなく、大満足です」。
シンクもレンジフードもピカピカで、ステンレス本来の美しさが保たれています。「汚れに気が付いたらすぐ拭くようにしています。妻も私も、掃除は苦ではありませんので(笑)」。
「ゲートスタイルキッチン S-1」はお手入れのしやすさも特長です。幕板や汚れが目立ちやすい引き出し扉部分には特殊塗装を施しているため、乾拭きだけで簡単に汚れが落とせます。また、製品自体が風通しのよいフレーム構造のため、掃除がしやすく、いつも清潔な環境をキープできます。
現在は共働きで、奥様が仕事の日にはご主人が料理を担当されるのだとか。「新築してから家で過ごす時間が増えました」とご主人。理想のキッチンも手に入れ、ますます料理の腕に磨きがかかることでしょう。

  • ▲ レンジフードとガスコンロもステンレス製で統一。ガスコンロは、ツマミが上面にあるデザインでご主人のお気に入りだとか

  • ▲ デザイン性のある食器や鍋類は、壁に取り付けたオープン棚に飾って収納。インテリアの一部になっています

  • ▲ 冷蔵庫も置ける大容量のパントリー。階段上のデッドスペースをうまく活用しています。黒板仕様の扉が空間のアクセントに

  • ▲ 足元がオープンなフレーム構造のため、キッチン下を思い思いに活用できます

  • ▲ キッチン脇に違和感なく収まっているドイツ製洗濯機

居住空間に合わせた室内建具を採用

C様邸では、限られた居住スペースを有効に使うことができる室内建具が採用されています。
まず、2Fのリビングには、開き戸よりも広い間口を確保できるEIDAIの「アウトセット吊り戸」が使われています。
壁に外付けできるタイプの吊り戸で、従来引き戸を取り付ける際に必要だった袖壁の工事が不要。吊り戸のため敷居も要らず、足元に段差や溝が生まれないことから、バリアフリーリフォームにも最適です。ファインモーション機構の採用で、手を離してもゆっくり最後まで閉まるのが特長です。
さらに、階段ホールのわずかなスペースに設けた2階のトイレには「スライドインドア」を採用されました。折れ戸タイプの片開きドアのため、扉の飛び出し寸法が小さく、開ける際に一歩下がる必要がありません。アウトセット吊り戸同様、敷居が不要な上吊りタイプとなっています。C様邸では1階も2階も無垢のフローリングを一続きで採用していることもあり、床敷居やレールの不要な建具は、まさにうってつけの製品だったそうです。
1階の洋間の建具は、EIDAIの「アーバンモード」の中から、シンプルで飽きのこないフラットデザインの片開きタイプを採用しています。
現在ゲストルームとして使用している約9帖の洋間は、将来子供部屋として2部屋に仕切れるようなつくりになっています。
階段と手摺りもEIDAI製品でカラーコーディネートしており、住まい全体に統一感が生まれています。

シューズインクロークにもこだわり

もうひとつ、家づくりにおいてご主人がとくにこだわった部分があります。玄関横に設けたシューズインクロークです。
職業柄、靴をたくさんお持ちのご主人。奥様の所有分と合わせ、相当の収納スペースを確保する必要がありました。玄関の隣は寝室として計画されていましたが、タツミプランニングには、「居室のスペースを削ってでも、玄関収納を広くしたい」と要望。それに対し、同社からはEIDAIの多目的ビルトイン収納「フィルカーゴ」が提案されました。
「フィルカーゴ」は棚板、ハンガーパイプ、引き出しなど豊富な部材を自由に組み合わせることで、住宅の様々なスペースでライフスタイルに合わせた収納が簡単にプランニングできるのが特長です。側板付きプランでは棚板の高さを上下90mmずつ変更でき、C様宅では奥行き300mmのタイプを採用。靴以外の小物まですっきり収納されています。靴用棚板は樹脂製のため水洗いもOKです。
また、玄関の間口が狭いため、ここでもスライドインドアが玄関幅木上で収まるように設置されています。
「使い勝手がいいです。スペース的にかなり余裕があるので、今後さらに物が増えても安心ですね」とご主人。希望通りの大容量シューズインクロークが完成したことにご満悦の様子でした。

全体的にシンプルながら、洗練された印象のC様邸。「基本はシンプルにつくり、あとから必要に応じて自分たちで手を加えていければと思っています。今の好みも10年経てば変わるかもしれませんからね。設備や建材なども、そういう観点で選んでいます」。
家族とともに家も育っていく―。家づくりにおいて本当に大切なことを、ご主人の一言から改めて感じさせられました。

  • ▲ 2Fのリビングと1階のトイレにはアウトセット吊り戸を採用。有効開口を広く取っています

  • ▲ 階段を上がってすぐの2階トイレには、飛び出し寸法の小さいスライドインドアを採用しています

  • ▲ 1階の洋間には、将来的に2部屋に仕切れるようドアを2枚設置

  • ▲ 階段と手摺もミディアムカラーに統一。階段の側板は壁の色に合わせてホワイト色となっています

  • ▲ ご主人こだわりの大容量シューズインクローク。間口の狭い玄関に最適なスライドインドアを採用しています