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2020.11.10 ニュースリリース

床暖房で地方発明表彰 発明奨励賞を受賞

 公益社団法人 発明協会(野間口 有会長)の主催する「令和2年度地方発明表彰」で、永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:枝園統博)の電気式床暖房に関する技術が「発明奨励賞」を受賞しました。

「地方発明表彰」は大正10年から始まった伝統ある表彰事業で、同協会が毎年、北海道から九州まで全国を8つのエリアに分け、優れた発明や意匠について顕彰しています。

 今回受賞したのは、2008年に特許出願を行い、2012年に登録された電気式床暖房パネルに関する当社の独自技術で、パネルの溝内にコード状ヒータを配線する際の作業を、容易かつ迅速化ことが優れた点であると認められました。

 当社ではこの表彰を機に、メーカーとしてより一層、技術開発に力を入れてまいります。

受賞した技術の詳細

(遮音機能付き)電気式床暖房を施工したあと、物を置いたり、人が歩いたりして上から荷重がかかると、パネル内部の溝に組み込まれたコード状のヒータに引っ張る力が発生し、この力によってヒータの浮き上がりや戻りが生じます。

 溝の幅を広げた場合、不具合は生じにくくなります。しかし、ヒーターが固定しにくくなり、配線作業に手間がかかるという新たな問題が浮上します。研究の結果、最終的に当社は、溝の幅を広げてもヒータを固定できる最適な形状を見い出し、この相反する問題を解決しました。これにより製造工程で、パネルの溝内にコード状ヒータを配線する際の作業を、容易かつ迅速化しました。

ご参考:この技術を採用した製品の例

電気式一体型遮音床暖房
「ダイレクトハイホット45プラス」(断面図)

令和2年度地方発明表彰 受賞者一覧

公益社団法人 発明協会のホームページへ

知的財産に対する当社の考え方

 企業にとって特許権、意匠権といった知的財産はいわば矛と盾の役割を果たすものであり、当社でも経営戦略上、そのような権利の取得を重視しております。

 発明協会が全国規模で実施している「全国発明表彰」、そして地方ごとの「地方発明表彰」でも、木質建材に関する発明が受賞の対象となるのは極めてまれであり、今回、当社の床暖房に関する技術が評価されたことは、知的財産の保全・管理を重視し、独自技術の向上に取り組んできた結果であると受け止めております。

今後の取り組み

 当社では競争力の強化を図る狙いから、この表彰を機に、より一層技術開発に力を入れ、権利の確保に取り組んでまいります。また、新製品の発売にあたっては、他社の権利を侵害しないよう、事前に綿密な調査を行ってまいります。そして今後もよりよい住空間を創造するため、安全・安心なものづくりに努めてまいります。

<問い合わせ先>
永大産業株式会社 マーケティング部広報課