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2019.02.01 ニュースリリース

京都造形芸術大学と産学共同プロジェクトを実施

インクジェット印刷技術で室内階段の意匠をデザイン

 永大産業株式会社(本社:大阪市、社長:大道正人)は、3年前から京都造形芸術大学(尾池和夫学長)との間で産学共同プロジェクトを実施しておりますが、先頃その一環として「EIDAI階段デザイン提案コンペ」を実施いたしました。1月31日には当社の本社で、コンペに参加した学生によるプレゼンテーションと審査会を行いました。
 当社では様々な色柄や質感を演出できるインクジェット印刷技術の新しい可能性を追求するため、昨年は同大学と「EIDAIフローリングデザイン提案コンペ」を実施し、園舎向けのカラフルなフローリングを共同開発して大阪府下の保育園に納材しました。
 今回はフローリングという平面的な製品から、室内階段という立体的な製品に視点を移し、インクジェット印刷技術を用いてどのようなデザインが可能になるかを試みました。プレゼンテーションでは既成概念にとらわれない斬新なデザインが発表され、当社としても今後の製品開発を行ううえで大きな刺激を受け、非常に実りの多いコンペであったと考えております。
 当社では、今後もこのインクジェット印刷技術の深耕を図るため、こうした産学あるいは産官学共同の取り組みを継続してまいります。

産学共同プロジェクトの背景とこれまでの経緯

 当社はリクルート活動強化の一環として各大学における認知度向上と、様々なものづくりのアイデアを求めて産学共同での取り組みを推進しております。また、工業デザインを実践的に学びたいという学生に、その発表の機会を提供することも社会貢献活動の観点から重要であると考えております。こうしたなか、当社は3年前から京都造形芸術大学と産学共同プロジェクトを実施し、「デザイン提案コンペ」を通じて、意匠の新たな可能性を追求してまいりました。
 一昨年から昨年にかけては、当社の新技術であるインクジェット印刷技術を用いた「EIDAIフローリングデザイン提案コンペ」を実施し、優秀作品を実際に製品にして大阪府下の保育園に納材いたしました。今回はフローリングという平面的な製品から、室内階段という立体的な製品に視点を移し、インクジェット印刷技術を用いてどのようなデザインが可能かを試みるため「EIDAI室内階段デザイン提案コンペ」を実施いたしました。

EIDAI室内階段デザイン提案コンペの概要

 インクジェット印刷技術は一般的なシート貼りの技法や塗装技術と異なり、製品の表面のどこでも好きな場所や大きさに、好みの色柄を印刷できる利点があり、いわゆる「一点もの」の製品を作ることもできます。京都造形芸術大学の学生の皆様には「インテリアの主役になる階段」をテーマに、インクジェット印刷技術の特性を踏まえながら、室内階段の踏板、蹴込み板のデザインを考えていただきました。
 コンペでは立体になった状態での意匠を確認するため、実物大の1/10スケールの階段模型を作成していただきました。その中には「音楽を聴きながら登っているとノスタルジックな気持ちになる階段」や「子供の好奇心をくすぐる階段」、さらには「家の中で自然が感じられる階段」など、感性豊かな作品が多く見られました。

今後の展開

 当社では、審査会の選考で最優秀と認められた作品の実物大モデル(10段の室内階段)を制作し、今後の製品開発に活かすとともに、引き続きこのインクジェット印刷の技術を磨くため、今後も機会をみて産学あるいは産官学共同の取り組みを継続する考えです。

  • コンペ説明会の風景
  • 審査会の模様